メキシコ チアパス セスマッチ 中浅250g
¥2,720
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国:メキシコ
生産者:セスマッチ
エリア :チアパス州 エル・トゥリウンフォ生物保護圏
標高:1,000~1,750m
品種:ティピカ、ブルボン
精製方法:ウォッシュ
焙煎:中浅
風味特徴:ハチミツのようなコクと甘み、ハーブのような風味
・このコーヒーのストーリー
メキシコ南部に位置するチアパス州のエル・トゥリウンフォ生物保護区にあるシエラマドレ環境保護農民組合(Cafeticultores de la Sierra Madre de Chiapas:略称「CESMACH(セスマッチ)」)が生産するコーヒーです。
メキシコにおけるコーヒー栽培の歴史は19世紀初頭、ヨーロッパ向け輸出を中心としたプランテーション栽培が主流でした。
20世紀に入ると、小規模農家での栽培が一般化し、現在でも小規模農家を中心とした栽培が主流となっています。
また、生産組合を通じて品質管理や認証の取得も進んでいます。
その中でも今回のコーヒーのチアパス州は太平洋に面しグァテマラとの国境に接する地域でコーヒー栽培が非常に盛んな地域です
この地域はオーガニック栽培が盛んな地域としても有名で、マヤ系民族やズトゥル族など先住民族の人口が多く、スペイン語に加えて先住民拳固も広く使われている地域です。
一方、メキシコ国家開発計画において、開発の重要性が掲げられる地域でありながら、中央政府の支援が十分に行き届いているとは言い難い地域でもあるようで、チアパス州は国内でも貧困率が高い州の一つです。
その為、チアパス州の生産者団体はフェアトレードの推進を積極的に取り上げています。
このチアパス州のエル・トゥリウンフォ生物保護区とセスマッチの成り立ちは
・急速な森林破壊の危機
・メキシコ環境保護の父と呼ばれるミゲル・アルバレス・デル・トロ博士の存在
・地域住民締め出しとの共生の歩み寄り
という三つ大きなストーリーがあります。
まず一つ目の環境破壊の危機は19世紀末から1970年代にかけて。
この地域でコーヒーの栽培が導入されたことで大きな現金収入源となった事に始まります。
貧困な地域で急激にお金になる植物が知られたことにより、コーヒー農園の拡大、違法伐採が横行し、広大な森が切り拓かれることとなり、そこに合わせて、世界一美しい鳥とも称されるケツァール鳥や、毛皮取引の為や農地で家畜を襲う害獣としてジャガーやピューマ。食用や開発の妨害になるとして駆除されたベアードバク。
クモザルやオセロットといったペットとして密売される小型猛獣類などの絶滅危惧種の密猟が一層深刻化しました。
1942年、当時25歳だったデル・トロ博士がチアパス州政府に招へいを受け、新設された熱帯苗圃・自然史博物館に剥製師および動物学者として迎え入れられます。
そして、当時すでに絶滅しているとされていたツノシャクケイという全長80センチほどの大きな鳥の調査を行うために博士は道路すらないチアパス州の険しいシエラマドレ・デ・チアパス山脈の奥深くへと足を踏み入れました。
険崖と濃い霧に閉ざされた未開の山中をしらみつぶしに捜索し、ついに山奥で生き残っているツノシャクケイの姿を確認します。
そして、その調査の中で、数百種類に及ぶ野鳥たちやメキシコで過去に見られたことのないレベルの規模のケツァール鳥の群れや未知の植物、生物が手つかずの広大な原生林の中に存在することを発見します。
この自然環境を失ってはならないと決意した博士はこの地を保護するべく、常に濃い霧に包まれた急斜面を進む為、滑落による命の危険と常にとなり合わせの状態で、更には猛毒を有する毒蛇や熱帯性感染症など当時の医療では救助救急の手段のなく、それは即「死」を意味する環境での調査を強行しました。
更には博士たち以外にこの地に入り込んでいたのは、動物の毛皮や羽毛、ペット用の小動物を狙う武装した密猟者や森林を不法占拠した利権業者たちで、言葉通りの無法地帯であり、調査から帰った街中でも常に暗殺の危険を孕むものでした。
そんな中で博士の執念が実を結び1972年5月24日にエル・トゥリウンフォ自然典型地域保護州令がチアパス州政府により発されます。
その後1990年3月13日に連邦政府より、エル・トゥリウンフォは国家生物圏保護区へと格上げされ、約1万ヘクタールから約11万9180ヘクタールへと12倍近い規模に保護区域が拡大されます。
州の管轄から国の管轄へ重要度が格上げされた形になります。
その為、予算措置や専門保護官の配置、違法伐採や違法密猟への厳しい取り締まりが行われるようになりました。
その結果1993年にはユネスコのMAB計画への登録が行われ世界的に保護区への仲間入りをしました。
1996年8月2日にこのデルトロ博士はチアパス州の州都にて他界されましたが、博士の創設した檻に動物を入れずに自然に近い形で現地の動物だけを飼育する地域動物園は「ミゲル・アルバレス・デル・トロ地域動物園(ZOOMAT)」と改名されて今でも運営されています。
最後に地域住民との共生ですが、
1990年の国家生物圏保護区に制定された直後、地域自然を守るために手つかずの自然を守るためには人を完全に環境から排除すべきであるという当時の思想が強く機能し、古くからの先住民族と1970年ごろから不法入植していた不法移民を締め出しましたが、古くからの先住民族にとっては生活の糧となっていたコーヒーの畑から引き離され、極貧生活を余儀なくされ、政府からは侵略者扱いを受けた事に激しく抵抗し、政府の武装レンジャーや警察による強制介入事件も起こり、先住民族との間に深い溝が生まれ、生活手段を失った先住民族は夜間に保護区に忍び込み違法伐採や動物の密猟を繰り返す事になり、環境破壊が潜在化および悪化するという状態に陥り、人を完全に環境から排除するという理想が現実的ではない事を学び、1994年に一部の先住住民たちが立ち上がり、セスマッチを設立します。
このセスマッチがデル・トロ博士の設立した研究所の流れをくむ組織や政府系研究機関の環境保全技術の支援やアドバイスを受け、その後2003年メキシコ政府から持続可能な環境保全活動の国内最高峰に当たる環境厚労省を授与し、セスマッチを「森を荒らす侵略者」ではなく、「密猟や違法伐採から森を守る守護者」と公式に信頼協力関係を樹立します。
現在、セスマッチはコーヒー栽培のほかにも国際NGO団体や政府機関と連携し、農家の生活安定と自然環境保全につながる活動を行っています。
その一つが養蜂事業で、国際NGO団体「Food 4 Farmers」などの支援を受け、養蜂学校を設立し、コーヒーの収穫期以外での慢性的な経済的不安定さをハチミツの販売で補っています。
またこの養蜂によって、コーヒーの花の受粉を助け、生態系と収穫量の向上に直結しています。
オススメの焙煎度合い
中浅をお勧めしていますが、
もう少し軽く、浅煎りでの仕上げを行うと
グレープフルーツやレモンピールのような風味と青りんごのような酸味が現れます。
こちらもオススメです。
※もし、焙煎度合いの変更がご希望の場合は購入時の備考欄に商品名と
ご希望の焙煎度合い
「浅煎り」「中浅煎り」「中深煎り」「深煎り」「極深煎り」
からご記入ください。
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